
当院では、海外へ渡航される方を対象として、渡航前に必要な健診や予防接種を行っております。また、海外渡航時に必要となる書類の作成も承っております。
トラベル健診
当院では、海外渡航前後の方を対象として、トラベル健診を実施しています。また、海外で安心してお過ごしいただけるよう、健康相談を随時受け付けております。
なお、6ヶ月以上海外で勤務される方には、その出国前及び帰国後に健康診断を受診しなければなりません(労働安全衛生法)。
健康診断結果報告書は、必要に応じて、日本語文と英文を併記させていただきます。書類作成には、7~14日程度かかります。お急ぎの場合は、必ず受付時間内に電話にてお問合せください。
検査項目
- 法定健診基本項目(問診・身体測定・視力・聴力・血圧測定・尿検査・レントゲン・採血・心電図検査)
- 腹部超音波検査
- 胃部X線検査
- 眼底検査
渡航前予防接種
予防接種の種類は、渡航される国や地域、目的、期間などによりさまざまです。種類によっては、複数回の接種が必要なものや数週間の間隔をあけて接種が必要なものもあります。
海外渡航(赴任)、海外旅行、留学などが決まりましたら、当院へお問い合わせください。
予防接種をご希望の方へ
海外渡航によるワクチン接種をご希望の方は、以下の項目を事前にご確認ください。
下記の内容を踏まえて、ご来院時に最適な予防接種をご提案します。
- 行き先の国
- 渡航期間
- 渡航当日までの準備期間
- 過去のワクチン接種歴(母子手帳をご確認ください)
- 指定書式での証明書発行は必要か
予防接種の種類
感染症名 | 対象者 |
---|---|
A型肝炎 | 開発途上国へ渡航される方 |
B型肝炎 | 渡航先を問わず、1か月以上滞在される方 |
A型・B型肝炎 混合 | 上記をどちらも満たす方 |
破傷風・麻疹・風疹 |
海外へ渡航される方全員(世界中で感染リスクがあるため) |
狂犬病 | 開発途上国及び北アメリカに渡航し、哺乳類と接触する可能性がある方 |
腸チフス | 開発途上国、特に南アジアやアフリカへ渡航される方 |
日本脳炎 | 東・東南・南アジアへ渡航される方 |
ポリオ | アジア、アフリカへ渡航される方 |
髄膜炎菌性髄膜炎 | 西・中央・東アフリカ、西アジアへ渡航される方 渡航先を問わず、留学先で学生寮に入る方 |
コレラ | 南アジア、西・中央・東アフリカへ渡航される方 |
旅行者下痢症 | 開発途上国へ渡航される方 |
ダニ媒介性脳炎 | 東ヨーロッパやその周辺地域で、森林地帯に行く可能性がある方 |
黄熱 | 西・中央・東アフリカ、中央・南アメリカへ渡航される方 |
マラリア | 東・西・中央アフリカ、アマゾン地域へ渡航される方 熱帯亜熱帯地域で、蚊が多い地域に行かれる方 |
予防薬処方
当院では、海外渡航時に内服が推奨される各種予防薬を処方しています。処方をご希望される方は、医師と相談の上、適切なお薬をお選びください。
当院で処方している予防薬(例)
- 時差ぼけ予防薬(ジェットラグ)
- 旅行者下痢症予防薬(抗菌薬、止痢薬、整腸剤、制吐薬)
- マラリア予防薬(マラロン、メファキン)
- 高山病
- インフルエンザ予防薬
- 解熱鎮痛薬
- 皮膚外用薬、貼付薬
- 総合感冒薬
マラリア予防薬
マラリアは、世界100ヶ国以上で毎年3〜5億人の感染が報告されている疾患です。マラリアの流行地域である、蚊の多い亜熱帯地域へ渡航される際には、マラリアの予防内服を推奨します。当院ではマラリアの予防内服薬として、マラロンとメファキンを取り扱っています。
診断書、証明書の発行
当院では、海外渡航の際に必要となる書類の作成を承っております。
各種診断書・申請書
- 医学適正検査診断書
- 非薬物依存症診断書
- 食品関連従事者に対する衛生便検査
- など
上記以外の診断書や検査についてもお気軽にご相談ください。
各種翻訳
- 過去の予防接種記録一覧の翻訳
- 他院で受診された健康診断書の翻訳
- 母子手帳の翻訳
- 処方箋や診断書の翻訳
- など
上記以外の翻訳文書についてもお気軽にご相談ください。